福岡県北九州市における要介護認定者数と訪問看護ステーション数の実態

2017年05月10日

 今日は北九州市における要介護認定者数と訪問看護ステーション数の実態についてお話したいと思います。数字を見ると、深刻な看護師/療法士不足を感じざるを得ません。

 まず、北九州における介護認定を受けている人の数を調べてみました。要支援から要介護5までの方全てを含めると、62,740人(H28.12末のデータ)となり、実は福岡市と同程度の認定者数に昇るのです。


 次に、訪問看護を行っている事業所数と訪問リハビリを行っている事業所数を調べてみます。福岡市では、訪問看護156・訪問リハ51事業所に対し、北九州では、訪問看護101・訪問リハ34事業所となります。同程度の介護認定者数ですが、事業所数は大きく異なることが分かります。


 ー比率にすると分かる看護師/療法士の不足ー

 では、仮に1事業所に対し、10人の看護師と10人の療法士を抱えていることにします。この10人という数字はまずありえない数字ですが、敢えて多く見積もっています。

 ちなみに、僕が広島で働いていた時は医師会の運営するステーションに療法士が僕だけでしたし、北九州で大きな規模だと言われるリハ病院に勤めていた時は5~6人程度でした。

  • 訪問看護:北九州の101事業所×10人=1010人
  • 訪問リハ:北九州の34事業所×10人=340人

 次に、一人当たりが週に5日出勤して、一日に5人のお宅に訪問すると仮定します。もちろん、同じ週で同一の患者さんのお宅には行かず、純粋に一人が25人を担当するという計算で…

  • 訪問看護:1010×25=25,250人
  • 訪問リハ:340×25=8,500人

 最後に、訪問看護/訪問リハが介護認定者に関わることができる割合(比率)を出してみると、

  • 訪問看護:25,250÷62,740×100=40.2%
  • 訪問リハ:8,500÷62,740×100=13.5%

となります。

 これは、実際の現場ではありえないくらいの看護師/療法士の人数と担当患者数を元に計算しています。実際の数字は訪問リハに限って言えば、確実に10%を切る数字だと思って間違いないと思います。


ーもっと地域に出る医療職を増やしたいー

 これは僕が昔から思っていることです。若い看護師や療法士も積極的に地域で患者さんと関われるような仕組みも作っていかないといけません。それは、事業所内での教育プログラムだったり、研修プログラムだったりすると思います。まずは大きな病院で働いてから…なんて思うよりも、初めから地域に出て看護/リハを行う志のある人が一人でも多くなることを祈っています。

 そして、実際に全国新卒訪問看護師の会という会も立ち上がっているようで、九州の地から遠く見守っております(勝手にFacebookで)

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