連携できる喜び

2019年09月30日

 自宅だけではなく、施設や病院などにも訪問できるのが自費リハビリの特徴です。本日は、施設への訪問リハビリの際に介護福祉士さんと私のクライエントのトイレへの移乗や介助方法について一緒に検討する機会を持たせて頂きました。

 施設内でリハビリを行っていると、介護福祉士さんや看護師さん、ケアマネジャさんからお声かけ頂くことがあります。

 本日は、Aさんのトイレの移乗についてどのようにしたら良いか?ということをお聞きされたので、実際にトイレへ移乗する際のポイントをデモンストレーションさせて頂きました。


 能力的には、手すりを持てば自力で立ち上がりが可能なAさん。では、なぜ上手くトイレへの移乗やその後の立位保持が難しいのでしょうか?

 そのポイントは、「車いすの位置」にありました。

 話を聞いてみると、立ち上がりの際に手すりを引っ張るような状態となり、体が後ろに倒れそうで、下着を下げる際にも立位保持が困難とのこと。


 この話から重心が前方に移っていないのではないかということが予測できます。そのため、車いすの位置を手すりからある程度離し、立ち上がる際にしっかりと重心が前(足)に移るようにしました。


 私がしたことはこれだけです。しかし、この車いすの位置を調整するだけで見守りにて一人で移乗ができるようになりました。

 普段の動きと全く違うAさんを見て、介護福祉士さんも思わず「お兄さんがいる時と私たちの時は全く違うね」とおっしゃり、Aさんも「私も人を見てるのかもしれませんね」と笑いを誘う場面がありました。


 昨日の福岡県作業療法士協会の地域分野研修にて環境調整をすることや反復練習を行うことの重要性をお伝えしましたが、本日も代償モデルと習得モデルを用いた介入は即効性があるということを実感させられました。

 これからはスタッフの皆さんもAさんもより楽にトイレに行ったり、車いすに乗ったりすることができると思います。

 このような形で少しずつ他職種、他事業所と連携を図れることはとても大きな喜びとなっています。

 私がクライエントに関わることができるのは、週のうち数十分から数時間。

 それ以外の時間をどのように楽しく安全に過ごして頂けるようにするかを考えることが重要ですよね。