脳卒中の回復とリハビリ効果を高める新薬に期待
2018年04月09日
脳卒中による麻痺の改善やリハビリの効果を高める化合物「エドネルピク・マレアート」が動物実験により明らかとなったそうです。新薬の開発が進めば、脳卒中後遺症からの回復やリハビリ効果の促進に期待が持てそうです。
これは皆さんも一度は聞いたことがある科学誌サイエンスに投稿されたもので、元々はアルツハイマー型認知症の治療薬として開発していたものということです。
エドネルピク・マレアートは、壊れた脳部位に新たな脳神経回路を作っていくことを促すということなので、脳損傷の回復と新たな神経回路を上手く使ってリハビリ効果を上げることが期待されます。
動物実験では、マウスやサルに脳損傷を起こし、薬の投与と麻痺をした手でえさを取る練習をしたところ、1ヶ月から2ヶ月でえさを手で取って食べることができるようになったということです。
一方で、実験では脳損傷を起こしてすぐの動物で実験を行っているので、脳卒中を起こして経過の長い場合にエドネルピク・マレアートが効果的かどうかは分かりません。
治験はまだ行われていないので、これから新薬としての開発に期待したいところですね。