強みをみること
私の周りの人を見渡すと、本当に優秀な人ばかりで、自分の才能の無さが嫌になる時があります。学生時代も、テストの点数やかけっこで一番になったことはありません。凡人中の凡人の私には、天才や秀才に同じ土俵で勝負しても敵わないのです。
人には、向き不向きというものがあります。
「運動も芸術も勉強もできる」という人なんて、そうはいないですよね。
だからこそ、自分の強みを活かすことが大切。全てにおいて、一番になるということは難しいことです。
でも、自分の好きなことや得意なことを活かして伸ばすことができれば、その分野において一番になることができるのではないでしょうか。
ー人と比べることー
私は、人と自分を比べることは、自分の立ち位置を知る上で有益なことだと考えています。ただし、人と自分を比較して、他者との優劣を決めることが重要なのではなく、自分に足りないことや、自分の長所を知ることが大切だと思っています。
例えば、かけっこにおいては、人よりも速く走ることは最も重要なことだと言えます。
具体的に書くと、A君は、B君よりも走るスピードは遅いですが、リレーでのバトンの受け取りやバトン渡しは誰よりも得意だとします。
そうすると、A君は個人競技に出ることは難しいかもしれませんが、リレーという団体競技に出ることはできるかもしれません。
もしかすると、リレーの練習を通して他の人の走りを学び、自分の走りに取り入れ、誰よりも速く走ることができるようになるかもしれません。
自分の強みを活かし、伸ばしていくことが新たな可能性を生むこともあるのです。
現代社会において、誰かと比べることや優劣を決めることは批判の対象になりやすいですし、教育現場においても良しとされない傾向にありますが、自分のことを知る上では必要不可欠なことだと思います。
ただし、誰かを蔑んで馬鹿にするような人との比較はあってはなりません。
ー自分と比べることー
自分と比べるということ(意味)は、少し分かりづらいかもしれません。「自分」というものは自分が「思っている」よりも複雑で難解なものです。
考え方や行動はその時々で変わるものですし、作業や環境の影響も大いにあると思います。
一方で、作業や環境が変わっても、過去の自分と比べることができるものがあります。
それは、「自分らしさ」や「信念」です。
この自分らしさや信念が、以前の自分と比べてどうかを比較することは、いつになってもできます。
さらに言えば、自分らしさと信念は、人の「行い(作業)」に現れます。
過去の自分と今の自分を比較することで、変わったこと、これからやらなければいけないことが見えてくる気がします。
ー比べないこと、強みをみることー
そして最後に、比べないことの大切さについても書いておこうと思います。人や過去の自分との対比をすることで見えてくることが多くありますが、人や過去に囚われすぎないことも大切です。
過去のことは過ぎ去ったことです。未来を作るのは、今の自分の行い(作業)なのです。
この短い記事の中で書いていることは、とても矛盾しているように思えることもあると思いますが、人や過去の自分と比べても何も生まれないこともあります。
そういった時は、新しく自分を創るという気持ちで物事を考えてみると良いかもしれません。
自分の得意なこと、好きなこと、これからやりたいことなど、色んな自分の良いところを褒めて伸ばしていきましょう。
そうすれば、新しい未来が開けるかもしれません。
自分の強みを知り、伸ばすことが、自分のやりたいことの実現や、なりたい自分になるための一番の近道なのかもしれませんね。