平成30年度介護保険改定による訪問看護ステーションの主な改定内容

2018年03月26日

 介護保険改定によるQ&A等も出てきており、具体的に改定内容が明らかになってきましたね。特に要支援者と要介護者で単位数に差が設けられたことに驚いた方も多いのではないでしょうか。

ー看護では、中重度の方への訪問に加算ー

 今回の改定では、看護体制強化加算(Ⅰ)が新設されました。従来の看護体制強化加算は(Ⅱ)となり、ターミナルケア加算の算定者5名以上(12ヶ月)の要件が新設されました。

 また、緊急時訪問看護加算の単位数が540単位/月から574単位/月へと引き上げとなり、緊急性の高い方への在宅医療が強化されたことが分かります。


ー複数名訪問加算(Ⅱ)の新設ー

 看護師等が同時に訪問を行う場合(Ⅰ)の他に、看護師等と看護補助者が同時に訪問を行う場合(Ⅱ)が新設されました。こちらは30分未満(201単位)、30分以上(317単位)で単位数が異なります。

 複数名訪問加算も中重度の方への訪問看護に対して手厚い報酬改定となったと言えそうです。


ー訪問看護ステーションからの療法士等の訪問の見直しー

 理学療法士や作業療法士は以前から「看護師等」と表現されていますが、今回の改定では、療法士の訪問と計画書の作成に関して看護師が関わる必要性が明記されたことと、利用者さんに「訪問看護の一環としてのリハビリテーションである」という同意を頂く必要が出てきました。さらに、単位数も302単位から296単位(20分)へと引き下げられています。

余談ですが、僕が訪問看護ステーションで働き始めた時は、

  • 訪問看護71(30分未満)で425単位
  • 訪問看護72(30分以上60分未満)で830単位だったので、

60分の1回の訪問で約30単位の引き下げとなります。

*現行では1日3回(60分)以上は総単位が90/100計算となり、減算となります。

療法士はこれをどう見て、どう動くかが問われそうです。


ー介護予防訪問看護の引き下げー

 要介護者と要支援者での単位数に大きな差がつきました。中重度の方への訪問を手厚くする代わりに、要支援者での点数引き下げが顕著となりました。


ーまとめー 

 今後、訪問看護及び訪問リハビリテーションからの療法士の訪問単位の引き上げは厳しいかもしれません。賃金・待遇面を含めて地域で活躍するリハ職を増やす後押しが期待されます。