大学での特別講義を行いました

2019年01月14日

 先週末、岡山県にある某大学で特別講義を行いました。「訪問作業療法による生活環境支援の実際」というテーマで環境調整の重要性と具体的介入例について話をしました。環境調整は作業療法士にとって必須の技術であると同時に、作業遂行の質を改善するための有効な手段です。

 作業療法には、回復モデル、習得モデル、代償モデル、教育モデルの4つの介入方法がありますが、環境調整による代償モデルの選択は作業遂行の改善にとても有効です。

 特に実際の生活環境で直接的に介入の行える訪問リハビリでは、環境調整を行いながら習得モデルと回復モデルを併用することによって生活の質を向上させることが期待できます。

 しかし、病院等の医療機関で働いている療法士の場合、環境調整が苦手であるという方が少なくありません。


 そこで、環境に対するアプローチを行う場合、高齢者のための包括的環境要因調査票(CEQ)が役立ちます。

 CEQは、生活の質に影響する環境として、安心生活環境(6項目)、相互交流環境(6項目)、家族環境(2項目)から構成されています。

 調査票を用いて面接を行い、どの環境に困難さがあり、改善をしたいかを話し合って決めていきます。

 私の講義の中でも、CEQに照らし合わせながら事例の改善したい環境を示し、介入を紹介しました。


 また、カナダ作業遂行モデル(CMOP-E)では、環境要因を物理的環境、社会的環境、制度的環境、文化的環境の4つに分類しています。

 一概に環境支援と言っても、物理的環境のみではなく、広い視点を持って支援を行うことで、より良い生活へと結びつけることができると思います。


 療法士への講義も良い経験となりますが、学生さんに対して行う講義も新鮮な感じで毎回楽しめますね。

 講義の依頼(土日のみ)も随時受け付けていますので、お気軽にお問い合わせ下さいね。