脳卒中、脳梗塞、脳出血、くも膜下出血などの違い

2017年05月18日

 脳の病気には様々なものがあります。その中でも、今日は脳卒中、脳梗塞、脳出血、くも膜下出血などの言葉を整理してみたいと思います。皆さんは、この違い分かりますか?

 今日は脳卒中を初めとした、言葉の違いを解説しようと思います。早速ですが、脳卒中という言葉は、脳梗塞や脳出血、くも膜下出血の全てを指す(含む)言葉となっています。脳卒中が大カテゴリーで、脳梗塞や脳出血などがサブカテゴリーという訳です。


ー脳梗塞は血管が詰まる病気ー

 見出しに書きましたが、脳梗塞は血管が詰まる病気です。実は、脳梗塞の中にも分類があって、血管の詰まり方によって少し呼び方が変わってきます。

 脳の血管がじわじわと詰まる場合(その場で血栓と言われる血の塊ができる)を脳血栓症と言います。一方で、心臓や他の場所でできた血の塊が脳まで飛んできて急に詰まる場合を脳塞栓症と言います。


ー出血する場所によって呼び方が変わるー

 次に、脳出血、くも膜下出血の違いですが、出血する場所が異なります。脳出血は脳の中の血管が破れて出血するのに対し、くも膜下出血は脳を覆っているくも膜という膜と脳の間の血管が破れて出血するものです。

 脳出血では、脳の中に出血が起こるため、脳の中から脳を圧迫します。くも膜下出血では、くも膜と脳の間に血が溜まるため、脳を外から圧迫する形になります。


ー脳梗塞、脳出血が起きやすい時間帯ー

 脳梗塞は血管が詰まる病気です。ですので、血流が比較的穏やかな朝に発症することが多いです。血流の流れが悪くなるという意味では、夜間の水分摂取が不十分なことも脳梗塞を引き起こす原因の一つだと言えます。

 脳出血は、血圧が高くなりやすい昼間に発症することが多いです。くも膜下出血も同様で、血管に圧がかかりやすい急激な運動をした場合や寒暖差の激しい場所への出入りによる血圧変動が引き金となりやすいです。


ー脳卒中の予防ー

 脳卒中の予防には、適度な運動と食生活の管理が重要になります。生活習慣を見直すということですね。気にしすぎるのは良くありませんが、体重の管理や血圧管理など、自宅でもできることから始めることが大切です。

 また、血圧を下げたり、血液をサラサラにする効果のあるサプリメントを利用することも一つの手です。ただし、頼りすぎには注意が必要ですね。

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