サービス付き高齢者住宅(サ高住)での要介護者と事故の増加

2017年05月08日

 サービス付き高齢者住宅(サ高住)での事故が年間3千件を超えるという記事を目にしました。安否確認や生活相談が義務付けられてはいますが、なぜ事故が起きているのでしょうか?

 サ高住での1年半の事故発生件数は3千件を超えているそうです。

元記事:朝日新聞デジタル

 サ高住は、一人暮らしなどが心配で誰かに相談したい/安否確認をして欲しいという方が住む場所です。安心のために選んだ住居のはずですが、そこには色々な要因が絡んでいる模様。

 実は、サ高住は、サービス付き高齢者住宅なので、あくまで住宅です。グループホームなど、介護をしてくれる施設などとは異なるんです。


ー入居時の知識不足も原因かー

 このブログを読んで下さっている方の中にも、サ高住は聞いたことがあるけど、介護してくれないの?と思われた方もいらっしゃるかもしれません。サ高住で介護を受けるには、介護保険を申請して介護サービスを別に受ける必要があります。事故件数が3千件を超えているのは、しっかりと自分にはどのサービスや施設が向いているのか/必要なのかを知らなかったということが一因として挙げられるかもしれません。入居時にどこまで説明を受けていたのか、そして、それを理解することができていたのかが疑問に残ります。


ー要介護者の多さー

 元記事の中でも触れられていますが、入居者の中には要介護認定を受けている人の割合があまりにも多いことが挙げられます。要介護認定を受けている人は、9割近く、要介護3以上の人は3割だということです。

 医療/福祉/介護に携わっている人間なら、要介護3の方に必要な介護量がどれくらいかは想像できるでしょう。これが仮に一人暮らしなら、入居する場所を考え直す必要があるかもしれません。


ー要介護認定を受けているなら、ケアマネさんに相談をー

 もし、あなたやあなたの家族が次の居住地をお探しなら、ケアマネさんに相談してみるというのも手だと思います。色々な情報を調べて提示してくれるはずです。介護認定を受けることができないくらい元気な方であれば、安否確認や生活の相談のみで大丈夫だと思いますが、介護が必要な場合は適切な入居先を探す必要があります。一般的な同法人内に施設を持っていない限り、特定の入居先/施設のみを勧めることはしないと思いますので、公正な立場で意見を頂けると思います。


 公的な保険を利用して入居できる施設には限りがありますし、「待機」の状態も多くあります。本当に困ってからでは遅いので、なるべく早く福祉や介護の専門家に相談すると良いと思います。一人でも多くの方が安心して暮らせる居住地を見つけることができると良いですね。

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