リハビリ小説-閉ざされた世界編12-

 「美宏さん、今日はこれを使ってみませんか?」


 そう言って久は事業所から支給されているタブレットを取り出した。


 『これは何ですか?』


 美宏はタブレットを不思議そうに見つめている。


 「これは、大きなスマホみたいな物です。いや、小さなパソコンみたいな物かな?まぁ、どっちでもいいんですけど、これを使えば指に負担がかからずにブログができるかもしれませんよ。」


 久は早速タブレットの使い方を説明し始めた。


 「ここを押して、アプリを起動したらインターネットに繋がります。まずは、ブログ記事の編集画面を出してみますね。」


 「今までは記事を投稿するだけでしたけど、タブレットならパソコンと同じような画面が表示されるので、絵文字を入れたり、画面の背景を変えたりもできますよ」


 『うわぁ、すごいですね。これは触るだけで操作できるんですか?』


 「そうなんです、触るだけで操作できるので、美宏さんの手の届く場所に設置さえできれば操作できると思います。僕がここで支えておくので、画面にタッチしてみて下さい。」


 久は美宏の顔の前にタブレットを持ってきて、手の届く範囲を確認した。


 『ホントだ!すごい!!触ったら画面が動きますね。これってブログ以外にもインターネットで動画を見たりできるんですか?』


 「もちろんできますよ。パソコンと同じように動画を見たり、インターネットで買い物したりもできます。」


 久の思ったとおり、美宏にとって、画面をタッチして直感的に操作できるタブレットの使用感はとても良いものであった。


 「このタブレットは事務所の物なので貸し出しはできませんが、僕が訪問に来る時には持ってきますので、少し練習してみますか?」


 『はい!!ブログの設定をもっと可愛くしたいし、動画を見る方法も知りたいので、よろしくお願いします!!』


 二人は、この日から、タブレットの操作練習とインターネットの使い方を一緒に確認していくことにした。

リハビリ小説-閉ざされた世界編13-