リハビリ小説-閉ざされた世界編1-

目を覚ますと白い天井が目に入る。
何日、いや何年同じ光景を見てきたのだろう。
これが私の世界だ。
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最初に違和感を覚えたのは10代の頃。
なんとなく関節の痛みを感じたのが始まりだった。
関節の痛みに加えて、筋肉の痛みや発熱が続くことが増えた。
症状が続いたため、私は近所の内科を受診することにした。
初診では、ただの風邪という診断だった。
熱に伴う関節痛だという医者の見立てだ。
今となっては、別にこの医者をヤブ医者だとは思っていないし、恨んでもいない。
ただ、症状が顕著になってきてからは、本当に地獄の日々だった。
今までは普通に学校に行って、友達と遊んで、勉強して、部活して、時にはファミレスで恋話をしたり...
そんな当たり前の、なんでもないような毎日がこの病気のせいで崩壊した。