リハビリ小説-閉ざされた世界編あとがき-

 この物語は、私の論文;

 福田久徳:インターネットが寝たきり事例に与えた影響.作業療法34.p61-69, 2015.

 をもとに構成しています。


 登場人物名は架空のものですが、インターネットを通して変化していくクライエントの姿を小説として紹介させて頂きました。


 制限のある、閉ざされた部屋から、徐々に気持ちが前向きになり、外の世界へと飛び出していく様子を描きました。


 美宏さんは、私が広島から福岡に帰った後、介護情報誌から取材の依頼を受け、難病であっても在宅生活が送れるという記事でメディアに取り上げられました。


 彼女がインターネットで知り合った同じ病を持つ仲間から元気をもらった(ピアカウンセリング)ように、彼女もまた誰かに元気を届ける作業を続けていたのだと思います。


 論文中では、どのような作業療法士の関わりが、彼女に影響を与え、どう変化していったかを具体的に説明していますので、併せて読んでいただけると嬉しく思います。